スーペル、スーペル、スーペルピッポ

キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー
ACミランがついにビッグイヤー獲得しましたよ。
\(o⌒∇⌒o)/ ワァイ♪♪♪


普段、めったに使わない顔文字が思わずにじみ出てしまいます。
試合を見るために寝ていないので、ハイテンションなのはそのせいかも。

いやあ、リバプールは強かった。

アンチェロッティ監督の試合後インタビュー「ミランが勝つのは運命だった」、は、ホント、そうとしか言いようがないと思います。


あれだけロングシュートを打たせて1点に押さえ、僅か4-5回のシュートチャンスで2得点を持っていくなんて、ミラン以外のチームには真似できない芸当だと思いました。


あと、ミランはジャッジにも恵まれたかもしれません。
特にミランに有利に働いたのは、

  1. インザーギの左腕に当たってからのゴールがハンドを取られなかった。
  2. ロスタイムは3分有ったが、2分半で終わってしまった。


1については流れも早かったし、インザーギの左肩といえなくも無し、ピルロのキックも良かったので、VTRを見て後で何か言われるかも知れないけど、まあ「これがサッカーだ」としか言い様が無いでしょう。
私がレッズ(リバプールの愛称)サポーターだったとしても、「仕方ない、それより取り返すことを考えよう」と、考えるかも知れないです。


2についてはどうだろう。
ベニテス監督は時計を叩きながら怒りまくってましたが、私もレッズサポーターなら、怒り狂ってこのブログを書いていたかも知れないです。


まあ、すでにミランボールだったわけだし、無理かも知れないけれど、30秒あれば1点になる可能性は0じゃない。
それを、レフリーの笛で0%にされてしまったら、悲しいですね。
無理目の試験に「たぶん無理だから」といって受けさせてもらえないような、悲しい出来事。


たぶんあと30秒間をレッズに与えたとしても、ミランの勝ちだったとは思いますが。


他にも、これはミランだけにではないのですが、このドイツ人レフリーはかなりファウルを流す人で、試合中「えっ、今のファウルじゃないの!?」って表情で選手たちが止まるシーンがありましたが、これはどちらのチームに対しても流しまくっていたので何ともいえないと思います。
まあ、笛のならない試合に慣れているのは、ACミランの方でしょうが。

引かないミランをサイドから崩そうとした。

戦術的に見ると、このサブタイトル通りだと思います。
ジェラードがほとんどバイタルエリアでプレーしていなかったように見えたので、かなりサイドを徹底していたように見えました。


しかしミランのラインが意外に高く、せっかくペナントが突破しても受け手の準備が整って居らず、有効なクロスが上がらなかったのは残念でした。
またペナントの突破力は目を見張るものがありましたが、クロスの精度がいま一つだったようにも思います。


リバプールは左サイドに本来FWのゼンデンを入れていたので、右のペナントからのクロスに左でゼンデン、カイト、ジェラードが合わせるという予定だったのでしょうが、ガットゥーゾがかなり高い位置でゼンデンにチャージしていくので、左を有効に使えていなかったようにも見えました。


サイドが上手く使えないという状況であれば、素人の私が思いつく解決策は、やや後ろ目でプレーしていたシャビ・アロンソあたりからマルディーニ裏へボールを通すプレーですが、ちょっとプリマプンタのカイトがサイドに逃げすぎていて、上手く行けたかどうか疑問です。
カイト自体は良く動けていたんですが、エリア周辺でマルディーニネスタとのマッチアップになってしまうと、この試合では見劣りしてしまったと思います。
カイトが悪いというより、38歳マルディーニが良すぎたと言えるかもしれません。
また、シャビ・アロンソもあまりプレーに絡めていませんでした。


サイドからの崩しが上手く行っていないことに対する、ベニテス監督の解決策は、あくまでサイドにこだわって、ゼンデンをあきらめてキューウェルを投入し、クラウチを投入してターゲットを増やすというものでしたが、ちょっと遅かったかもしれないと思いました。
その形であと45分あれば…という感じでした。


ミランはクリアミスやパスミスも少なくなかったものの、プンタがカイトしか居らず、ネスタマルディーニが独りだけの自由を奪えばよかったので、ミスが失点に繋がらずに済んでいたと思います。


逆に、リバプールのDFでキャラガーじゃない方(アッガーかな)は残念ながらスーペルピッポを自由に動かせすぎでした。
キャラガーは良くがんばっていたと思うのですが…
ちょっとカカに目が行ったんでしょうかね。


フィナンやマスクェラーノががんばってヤンクロフスキセードルフ、カカを消していたのに、アッガーがピッポを抑え切れなかったのが、あるいは敗因かも知れません。




ミランは、ピッチ上のほぼ全員が良いパフォーマンスを見せていました。
セードルフだけが、普段の彼からするとちょっと精彩を欠いていたかも知れませんが、ピッポですらサイドの守りに走ってみたり、カカとピルロを入れ替えてみたりと、ポジションチェンジも効果的に行えていて、まさに「11人で戦っていた」という感じがしました。


レッズは、ペナントやジェエラードのように良いパフォーマンスを見せた選手が居る中で、アッガーやゼンデンのように試合から消えてしまった選手が居た感じでした。

感想

らしかぬミス(ヤンクロフスキのずっこけなど)が頻発し、多くのチャンスをレッズに与えたミランは、4年前にユーべを破ったときに比べると「スゲェ強ェエ」という感じではなくなりましたが、ミスが出ても必ずチームとして補完する「したたかさ」を大きく上積みしてきたように思います。


赤い服を着た勇者(リバプール)が、白い服を着た仙人(ミラン)に戦いを挑んだような印象の試合だったと思いました。


そうして、たぶん、今のミランの強かさをまねることは、他チームにはものすごく難しいと思います。
CLを制覇できるくらい強かったチームを、衰えを我慢して5年間熟成し続けて到達できる境地だと思うからです。