U22日本対香港

前半途中から観戦しました。
平山のゴールは見損ねました。

TVのチャンネルを合わせた直後の感想は「なんじゃぁこりゃぁ！？」
前半の25〜45分の間くらいは、とてもじゃないけれど、ワールドカップ常連国を目指す国のオリンピック代表の姿じゃなかったと思います。

「守備を見て楽しむ」を標榜しているアイニスにしてみれば、粗忽な日本の攻撃を高い位置でプレスをかけて封じようとする（そうして封じている）香港代表の動きの方が面白く観戦できたくらいです。
日本代表のMF陣やDF陣は、判断がシンプルでしかも遅かったので、香港代表からしてみれば、プレスがかけやすくてよかったでしょう。

本田圭だったか、青山敏だったか、ボールを受けてちょっと考えた後、ボールをキープしたまま振り向こうとしたした時には仰け反りました。
「こんなところにロナウジーニョが居るよっ！！」
というか、ロナウジーニョは振り向くにしても、あんなに考えないか。

よほどキープ力に自信があったのか、香港代表のプレスをなめきっていたのか…。

たぶん、相手が香港で無ければ、あるいは前半早くに平山のゴールが決まっていなければ、いったんボールをはたいて前に走り出す、「パスアンドゴー」もしくは「ボールと人が動く」という選択肢をノータイムで選べたと思います。
それが、今のオシム体制下の日本代表で求められているプレースタイルでしょう。
ボールも人も動かないで、その場にじっとしているって判っていれば、アジアのどの国の代表でも躊躇無くプレスをかけてきますよ、そりゃあ。

決定力？

また、正確さが足りない式のいちゃもんをいくつかのメディアで見ました。
そう？

新聞発表では日本が打ったシュート数は２２。
現実のゴールは３なので、決定率は１３．６％
そこまで悪い数字じゃないと思うです。

たとえば2006年シーズンのJ1得点王であるマグノ・アウベスは26得点を得るために162回のシュートを放っています。
決定率は１６．０％です。
得点王をわけあった浦和のワシントンは別格（決定率２４．５％）というか、個人の決定率はチームの決定率と違いプレースタイルに依存しますので、単純に比較できるものではないのですが、欧州リーグの決定率などを見ているとチーム決定率は１５％程度あれば、まあ合格といったラインでしょう。
PKがあると一気に決定率が上がるので、PKの無かった今回の試合で、１３．６％はゴールを決めているのは、良くは無いけれど、悪くも無かったはずです。

むしろ、問題なのはシュートが２２しかなかったことだと思います。
韓国とかオーストラリア相手に２２本もシュートが打てていたらそれは立派かも知れないですが。

そうそう、なぜ、日本U22代表は毎回必ず、相手選手が４人も５人も居るエリア内までボールを持っていってシュートしますか？

香港をなめていたからでしょうか。
エリア外から、それこそ梶山（orカレンor李）あたりが繰り返しぶち込むそぶりを見せていれば、当然守る側は１人２人とエリアから出て守備をせざるを得なくなり、李や平山のエリア内での動きもしやすくなっただろうにとかなんとか。

そんな風に揺さぶって、もっとシュートの本数が増えれば、当然ゴールの数も増えると思うんですが。

やっぱり水野

TV（TBSでしたっけ）で観戦しましたが、アナウンサーはやたら本田圭がお気に入りみたいでしたが、ええぇっ、昨日の試合も水野の試合でしょう！？
本田圭を「日本のメッシ」とか言うのもどうよ。
だいたいメッシの方が年下だし、メッシに見た目が似ているのは水野の方じゃない？（色の白さとか）

でも、水野を「日本のメッシ」という気はないです。
だって、メッシより守備も上手いと思うもの。

じゃあ、誰を引き合いに出すか。
水野はまさにラテラルなプレイヤーなので、カフーとかザンブロッタとかハビエル・サネッテティとか？
香港戦では切り込む動きも冴えて、以前はそれほど思わなかったトラクター（サネッテティ）もイメージしました。
でも、あの韓国戦のクロスはカフーかな。

独断と偏見で採点してみよう

GK松井	5.5-	結果的に無失点なので5.0を付けきれないけれど、前半ロスタイムのバックパスの処理の遅さとか一言で言うと「甘い」と感じました。 もっと落ち着くか、はやく西川帰ってきて。
青山直	6.0	前半は本田圭と李が上がったままになることが多くて大変そうにみえましたが良く守っていたと思います。
伊野波	6.0	ひょっとして前半ロスタイムのバックパスは伊野波だった？もしそうなら5.5。前へフィードしている所をちょくちょく見たけどイマイチ感を持ちました
水本	6.0+	こっそり上がっていたりして、楽しめました。
青山敏	6.0-	前半、バタバタしていたように思います。ボールを預かった後に空間が把握できていないのか躊躇しているように見えました。後半はOKと思いました。
本田圭	5.5	悪かったと思います。特に前半は。李との絡みが不完全だったのは李の方にも問題があったのかも知れないけれど、本田圭もボール持ちすぎじゃなかったでしょうか。家長とは良く絡めてたと思うけど
梶山	6.5-	フルタイム出場で全体を通して普通かなと思いました。もちろん、ここでこれをやって欲しいっ、と思う場面は多々ありまして、手放しに褒めたりできる気分じゃないですが。得点御祝儀+0.5込み
水野	6.5+	良く走ってました。前半カレンが前に居ても上がるくらいやって欲しいかも知れんけど、それをやると怒られるんだろうな。この試合のMy Man of the Match
カレン	6.0	いやあ、がんばってたと思います。カバーに戻っているシーンも見えたしね、それをもっとやっても良いとは思うけれど。平山へのラストパスもあって良かったのでしょうか
李	5.5	あーっとっと。うーん、この試合は残念。上手さの片鱗を見せてくれていたとは思うけれど、チグハグだったと思います。
平山	6.5	右足アウトサイドのループはかっこよかったです。やっと本調子なのでしょうか。後半、胸元に突然飛んできたボールに弱いながらヘッドを合わせていたのも好感＋。某日本代表選手の「急にボールが来たもので」に比べたらずっとマシです。まあ、アレを決め切れるならまだオランダでプレーしていたでしょうけれど。
家長	6.5	彼が後半入ったことで、ダイナミズムが取り戻せたと思います。もちろん反町監督の怒りもあるのかも知れませんが。良く動けていたと思います。
増田	6.5	増田のINで水野がノリノリになっていった感じがあります。繋がりも良かったと思います。得点御祝儀+0.5込み
上田	-.-	INでチームが堅くなったのかな。