「本当の○○」を楽しむ。

私の思いつきメモから。


「本当の○○」「本物の○○」というものが、世間には溢れています。

  • 本当の自分
  • 本物のサプリメント
  • 本当の気持ち
  • 本当の愛
  • 本物の食べ物
  • 本物の経営
  • 本当の幸せ
  • 本当の健康


ね、うさん臭いでしょう。
自分に身近なものを指す場合が特にうさん臭い。


もうね、「本物の」「本当の」とついた時点で、

  1. 普通ではない、まともじゃない
  2. こだわると疲れる、無視してもだいたいOK

というモノだと、だいたい判るわけです。


「本物の経営」は船○幸雄大先生とかが使ってますな。


そこで、今回は「本当の」「本物の」を「トンデモ検索用語」として記憶に残したいと思うしだいです。

トンデモとは

ちょっと言葉の定義をば
トンデモ本とは「著者が意図したものとは異なる視点から楽しめるもの」(と学会)


つまり、たとえばやたら誤字脱字の多い本とかは、その内容そのものよりも「誤字探しゲーム」の題材になれる、といった感じの本のことを「トンデモ本」と言います。
やたら科学的な勘違いの多い本なんかは、「科学的間違い探し」の本になっちゃったりするわけです。


こうした本は、読む人が真面目であれば真面目であるほど、だって間違いだらけなんですから、読みにくくなります。
馬鹿正直に小学校で習った「書いた人はこの文章を通じて何が言いたかったのでしょう」を考えていると、腹が立ってきます。
そこで、いっそ「内容を無視して」楽しんじゃいましょう、と言うのが「トンデモ本」の定義であり理念です。


そうしてそういった本は、書いた本人が内容を一生懸命に語るほど、「内容が意味を成さない」のでこっけいになります。


「トンデモ」はかつては本だけでしたが*1、読み物は本だけではありません。
ネットワーク上にはそれこそ、ゴマンとあるわけです。

トンデモ検索用語

さてさて、「トンデモ」サイトは本当にゴマンどころではなく無数にありますから、「トンデモ」サイトを一つ一つ見つけていくより、一気にまとめて見つけ出せる「トンデモ検索用語」を探すのが楽しかったりします。
具体例を挙げると

  • 「波動」

もうこの時点でout。時々、真面目な物理学のサイトが混じってくる。
「波動」+「健康」で検索するとほぼ100%トンデモサイト(かその批判サイト)になる。

最近はトンデモサイトは減って、むしろ批判サイトの方が多い。
大手メーカーが引っ込みがつかなくなって、いまだに使っているのが面白い。

「波動」ほどじゃないけどトンデモ率高し。

  • 「水」+「健康」

「水」単独だと検索でもなんでもないが、「健康」をくっつけることでかなりトンデモ度が上がる。
クラスター」という単語を追加すると、ほぼ全部トンデモサイトになる。

  • 「進化論」+「間違い」

「進化論」だけではトンデモサイト率は高くないので、お供を何にするか考え中。
「進化論」+「キリスト教」とか「進化論」+「信仰」とかも面白い。
「進化論」+「間違い」ではたぶん、NATROM氏のサイトに行ってしまう。


などですね。
あとは、「MLM」とか「悪徳商法」などもお供しだいでは愉快なサイトを引っ張り出せます。


そうしてこの列に、「本物の」「本当の」を加えて見ることにしようと考えています。
「本物」と「本当」を比べて見ると「本物」の方がちょっとトンデモ率高いかな。


誰かが「本物の○○」について語りだしたら、それは私の書き物もそうだけど、その内容は無視して「どれだけ書き手が本気か」を哂うことにしようと思います。

結語

「本当の映画」
いかにも人気が無いか、人気が無くなったかで、言っている本人以外誰も支持していないような感じがする。


こんな感じで、「本当の○○」はそれを支持しているのはたいてい本人だけなのよ。

*1:内容を当てに出来ない本を定価で買いたくないので昔は古本のみ、最近はこういうテキストデータはWeb上で無料で手に入る