インテルナシオナル優勝おめでとう

前日3時まで飲んでいたこともあり、二日酔いでヘロヘロの中で「バルサVs.インテルナシオナル」を見ました。
バルサにとっては不運もありますが、インテルナシオナルは「対バルサ戦のセオリー」通りに戦い確実に成果を収めたと見ました。


バルサは強いチームですが、ひところのユベントスアーセナル、今年以外のチェルシーのような「常勝不敗」のチームではありません。(カッペロのミランの2年無敗記録は…古すぎ)


相変わらずチェルシーに弱いし。
今期リーガエスパニョーラではレアル・マドリードに喫した1敗だけだけど、こっそりレバンテとかに引き分けに持ち込まれたりしています。


サッカーを普段見ない私の周囲の人たちは、クラブアメリカ戦の4−0のスコアを見て「すげぇっ、バルセロナって無茶苦茶強いんだね」みたいなことを言われてました。
実は私は、クラブアメリカVs.バルセロナの試合はクラブアメリカの勝利もあると考えていて、そう公言してました。
だから「クラブアメリカはそんなに強くないじゃん」と言われてしまいました。
実際4位に終わってしまったチームですしね。


ただ、クラブアメリカバルセロナとあんなにオープンな打ち合いをやるとは思っていなかったんですよ。
チェルシーにせよミランにせよ、イタリアのチームにしては破壊力を前面にだしたインテルにしても、バルサ戦はマーク&カウンターがほとんどでしょう。
クラブアメリカにはスピードと勝負勘を持ったピオホが居たし、ピオホのラインブレイカーぶりは健在だったので、7人で守って一か八かのカウンターでいけるんじゃないかと試合前には思っていたわけです。


もちろんバルセロナは中途半端な守備では止まらないし、中堅クラブ程度のカウンターサッカーならねじ伏せるだけの力を持っているけれども、打ち合う訳には行かない相手でしょう。


余談だけど、アナウンサーが「クラウディオ・ピオホ・ロペス」とか呼んでたのが、気になったしだいです。
私としては「クラウディオ・ロペス」で良いんですが、どうしても「ピオホ(しらみ)」と呼びたければ、クラウディオを省くとか、クラウディオの前に呼んで欲しいとか何とか。
だから今日のブログではあえて「ピオホ」単独で使用しています。


で、インテルナシオナルVs.FCバルセロナ
インテルナシオナルは定石どおりのマンマーク
特にロナウジーニョとジュリーのマークはゾーンが変わっても追い続ける「昔ながらの」マンマークで対応する愚直さ。


これだよ、これ。見たかったのは。
以前から書いているように私のサッカー感は「守備を楽しみむ」なので、こういうサッカーは大好きなのです。
もちろんチェルシーACミランのような洗練された守備という訳じゃないけど、「ああ、がんばっているなぁ」感がにじみ出てくるいい守備でした。


カウンター一閃からの後半の得点は出来すぎで、実際問題として試合結果としてはバルサが勝っていても良かったと思います。
それだけチャンスもあったし、十分にボールを支配していたし。


さて、ユーロ2004で優勝したギリシア、2006ワールカップのイタリアと堅いチームが勝った訳ですが、じゃあ、現代サッカーは「勝つためにはカウンターサッカーをしなければならない」かというとそれは違うと思います。


カウンターは一つの戦術でそれに対応する守備方法も確立して居るわけですんで、逆にカウンターしかしてこないとばれたらもろくも崩れ去ることになります。
たとえば、私のような素人でも知っている「引いた相手を崩すにはサイド」。
昨日のバルサインテルナシオナルのマーカーがジュリーから離れないことが判ったなら、ジュリーがあえてセンターに切り込むなり下がるなりして、ザンブロッタを前に走らせて右サイドの裏を狙うとか。
まあ、そうなると、ジュリーに守備をさせなくてならないという問題が発生するわけですが。
(逆の左サイドを使うにしても同様)


普段は、ショートでつなぐポゼッションサッカーを志向しながら、相手が引くならプランBも用意してある。
これが理想型でしょう。


あるいは、バルサ以外のチームなら、たとえば日本代表なら、普段はムービングサッカーを志向しつつ相手がきっちりゾーンで守ってくるならそれに対応したプランBを。
という感じで。


それにしても一人で2.5人分のゾーンをカバーできる上にマークも強いガットゥーゾのような選手が居ると、フリーに動ける選手ができて、いろんな戦術が組めて面白いんでしょうけどね。
そういう意味では、バルサにとってはロナウジーニョ自体が強力な武器であると共に、戦術の幅を狭めてしまっている要因なのかも知れません。
ロナウジーニョオシムの言うところのエキストラキッカーですが、カウンターにも対応した全方向性のチームを作るためには、エキストラキッカーを除いた10人で11人分以上動ける必要があったのかも知れないなぁと、まあ、素人ながら思ったしだいです。



えーっと、インテルナシオナル、おめでとうございました。